ラーンネット・バンビーナはお庭のある一軒家「わくわくハウス」で温かい雰囲気の中、
子どもたちがのびのびと個々の力を発揮できる少人数の幼稚園(認可外保育施設)です。
7月半ばから夏休みに入ったバンビーナですが、一学期の子ども達の様子を振り返ってみると思い出されるのは庭の自然と戯れながら、自然の恵みを頂きながら過ごしたこどもたちの生き生きとした姿です。
さなぎになったちょうちょを観察し、鳥のさえずりに耳を傾け、日に日に大きくなる梅の実に気づき、遊びに来たアシナガバチにちょっと驚き、気になる虫を図鑑で調べ・・・。
そんなわくわくハウスの庭からこどもたちもたくさん感じ、楽しんだ1学期でした。今回はいくつかのエピソードを交えて皆様にもバンビーナの子どもたちの一学期の日常を感じてもらえたらと思います。
早春にある保護者の方が植えてくれたカモミールの苗。新学期を迎えた春には登園する子どもたちを引き立てるように白く美しく咲いた小さな花を咲かせてくれました。見ごろを過ぎた5月下旬には、カモミールティーを作るために摘んで干して・・・香りを十分に感じながら作業に取り組みました。その後読んだ絵本の中にカモミールを飲んで病気を治すうさぎの話があったのですが、『この香りのするお茶を飲んでいたんだね』と物語の世界を楽しみながら、カモミールは薬草としても使われている草花だと知って驚いた表情を見せてくれました。
そして何より子どもたちの観察の楽しさと笑顔を引き出してくれたのは梅の存在です。日に日に実が大きくなり存在感が増してくる5月、ある子が梅の実の成長に気づきナビに「梅の実が大きくなってる!」と報告してくれました。
程よく実った梅を収穫してみんなで梅仕事。洗ってヘタ取りをして氷砂糖を加えてシロップを作りました。
シロップはその後の変化が日に日に感じられて楽しいものです。子どもたちの目が自然と集まる場所に瓶を置いておくと、日を重ねるごとに変わる梅の様子に意識を向けてくれます。
「あれ?水が出てきてる!」
不思議だね、なんで水が出てきたんだろうね?
「うーん、なんでかな?」
それはね、梅の中に入っているおいしいエキスが入っている水分が出てきているんだよ
など、変化の中から子どもになんで?を引き出して考えていく時間にもなりました。
最初に自分たちの手で触って、見て、香りを嗅いで作ったシロップだからこそ、以前と違う変化に子ども達一人一人が気づくことができました。
7月の中旬、自分たちで作った梅ジュースを初めて飲んだ子供たち。たくさんの「おかわりください!」の声と笑顔で1学期を終える形となりました。
わくわくハウスの庭の木々草花も日々少しずつ変化をしながら子ども達が9月にやってくるのを待っています。二学期も外で元気に駆け回るこどもたちを優しく見守ってくれることでしょう。
(なおこ)
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