開校27年「出る杭を伸ばす!」探究的な学びで子どもの成長をサポートする神戸市のオルタナティブスクール、ラーンネット・グローバルスクール。六甲山にあるフルスクールはすべての学びが探究ですが、大きなカリキュラムとしては2つ。個人探究のプロジェクトとみんなで一緒に同じ課題を学ぶテーマ学習です。今回は、3学期に行われたテーマをクラスごとにご紹介していきます。第3弾は中学年テーマをお届けします。
テーマを通して、ゴミ調査やゴミ拾い、講師の方を招いてのコンポスト作りなど、様々な体験を通して子ども達が「ゴミ」について何を感じ、どう行動していったかについてレポートします。
・ゴミ拾い、ゴミ調査
各教室のゴミ調査 → ロッジ庭ゴミ拾い → 家庭ゴミ調査 → わくわく周辺ゴミ拾い → 川ゴミ調査 → 芦屋浜ゴミ拾い
まずはスクールの各教室ごとのゴミを調べることからスタート!自分たちのクラスが他のクラスに比べて圧倒的にゴミが多い事にビックリ。そこから、スクールの庭、自分の家のゴミ調査、街中でのゴミ拾いと少しずつ範囲を広げ、 ゴミの種類や量が場所によって違うことを体感。最初は分別の仕方もわからない状態でしたが、 段々仕分けも早くなりました。街中ではタバコのポイ捨ての多さに驚きました。拾ってみると、ゴミは路上ではなく、植木の茂みや、溝や壁にある排水の穴など、パッと見えないところにあるということがわかってきました。そこからは宝探しのようにみんなが夢中でゴミ拾い。予定時間を延長し、今まで歩いていても気づかなかった「ゴミ発見」のスイッチがオンになりました。
まずはスクールの各教室ごとのゴミを調べることからスタート!自分たちのクラスが他のクラスに比べて圧倒的にゴミが多い事にビックリ。そこから、スクールの庭、自分の家のゴミ調査、街中でのゴミ拾いと少しずつ範囲を広げ、
川の調査や海でのゴミ拾いは、街中とはゴミの種類が違うこと、また一見きれいな浜辺がよく見ると、マイクロプラスティックが沢山混じっていることに驚き、拾っても拾ってもきりがないゴミ拾いを体験。ポイ捨てされたペットボトルなどのプラごみがどうなるのかを目の当たりにすることが出来ました。
どんなゴミが多いか?の観察から、 なぜこんな場所に落ちているのか?なぜポイ捨てが多いのか? と疑問があがり、どうしたら減らせるか?クラスの中で「ごみサミット」を開催し、議論しました。タバコのゴミを回収する排水溝専用ゴミ箱のアイデアや、政治家へ働きかけ国や自治体単位での呼びかけを増やす事、ゴミ箱を増やす方がよいか悪いか、色んな人に知ってもらう為の啓もう活動として何ができるかなど、沢山の意見やアイデアが出て議会は大いに盛り上がりました。
・ゴミ処理
自分たちが捨てたゴミがどうなるのか、クリーンセンターやリサイクルセンターで処理の工程を見学しました。神戸市東クリーンセンターでは、
・ゴミの環境問題
ゲストティーチャーondoさんからは海洋マイクロプラスチック
・ゴミの循環
自分でやってみるゴミの循環として「マイ靴箱コンポスト作り」 をゲストティーチャーエリナさんから教わりました。 オガクズと籾殻をメインに、落ち葉、鉛筆の削りカス、 コーヒーカスなど自分達の身の回りにある物も入れ、 各々バナナの皮を分解中。 自分だけのコンポストが出来上がった時には嬉しそうに持って帰り ました。時間がかかるものですが、コレを入れたらこうなった! どうしたらいいんだろう?を繰り返しながら、 実験感覚で根気よく取り組んでくれたらと思っています。
・ゴミアート
トイレットペーパーの芯 → 作品、雑誌や包装紙 → 封筒、布端切れ+ペットボトルキャップ → 針山、持ち主の分からぬ着色された画用紙 → ハガキやしおりにと、アートでも「ゴミ」 をテーマに廃材を利用した制作。
捨ててしまう物を活かしたアップサイクルでは、 素敵なものに仕上がったことが嬉しかった様で、 沢山作っていました。
・探究シェアリング
子ども達がそれぞれで探究した内容は「ゴミ袋」「ゴミ拾い」「 世界のゴミ事情」「世界のゴミの法律」「日本のゴミの法律」「 マイクロプラスチック」「啓発動画」「 ゴミ削減の新しいアイデア」「ゴミ削減の既存のアイデア」「 コンビニに看板設置」「ゴミアート」。
体験したこと、 学んだこと、調べたことを、 自分たちの言葉で一所懸命伝えていました。感動!
体験したこと、
テーマ当初は、自分が捨てているゴミは紙ゴミや消しカス、 鉛筆削りのカスぐらいだという認識だった子ども達。 ゴミ拾いや調査をしていくうちに子ども達の意識が変わっていくの を感じました。 自分たちが捨てたクラスのゴミでさえ汚いと感じていたのに、 最後には、 路上や海にある誰が捨てたかわからない汚くなったゴミでさえ、 宝物探しをするかのように楽しんで探し拾っている事に驚き、 感激しました。
さまざまな体験や見学、 ゲスト講師によりいろんな角度からの現状を知る中で、 感じることがあったり、疑問が出てきたりして、 その都度話し合っていきました。自分達ができる事を考え、 今後も続けていけることは何か。
さまざまな体験や見学、
テーマの期間だけでなく、ずっと考えていってほしいと思います。
(かわさっきー)
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