開校27年「出る杭を伸ばす！」探究的な学びで子どもの成長をサポートする神戸市のオルタナティブスクール、ラーンネット・グローバルスクール恒例の「のびのびフェスティバル」を2023年10月21日、22日に六甲山のびのびロッジで開催しました。
「のびのびフェスティバル」通称「のびフェス」はラーンネットらしさがいっぱいの文化祭です。
今回は、小学3・4年生クラスその名も「1616(いろいろ)チュー仲学年」の様子をお届けします。

 

いくらで仕入れて、いくらで売って、出店料を引いて、あとのもうけは・・・。
準備段階から頭の中は、「お金→儲かる→温泉に行く！」の図式ができていました。
創作意欲を掻き立てられ、どんどんお店が創られていきました。出来上がったのは、なんと5店舗！
「映画」「射的」「パターゴルフ」「焼きマシュマロ＆焼き芋」「占いの館」それぞれのチームの準備や当日の様子をお伝えします。

 

＜映画＞

映画コーナーでは自主制作した映画を上映します。お菓子のお土産付きという工夫も考えました。
映画の内容は、「ポケカを探せ！」。ロッジの中をひたすら走り回る探偵と警察。音声が聞こえづらく、ストーリーはお客さんにイメージを膨らませてもらいます。（なんてゴーイン）
商売のコツは、「一番初めだけみんな無料で観れて、続きが観たい人は、2回目から５０円もらうねん。」「４回続きを創ろう！」。
「最後は、絶対NG集よ！トイ・ストーリーでやってたもん！」なんて、担当者の思いは大きく膨らみ、ぜったい成功や！面白いに決まってる！！とやる気満々。自信満々。
当日は、呼び込みの声を響かせていました。しかし、「思ったより人がこーへんかったな。」「商売は、たいへんやということを知った。」そうです。笑

＜射的＞

工作好きの３人による射的は、的よりも打つ方の割り箸鉄砲に力を入れ、各種取り揃えました。
なかなかのこだわりの物もありました。準備期間中は、時に輪ゴムの取り合いでケンカとなり開店前にチーム崩壊かと思いきや、又、３人でやると決め、力を合わせるのでありました。景品にバラエティに富んだお菓子も用意。ナビからの「買いすぎ注意！」の声を胸に刻み、仕入れの数はしっかり計算。
当日はというと、「２日間で２２０人お客が来た！」「忙しすぎ、店員もう少し増やしたら良かったな。」と大盛況！
丁寧な接客で小さい子にも人気を呼び、常連さんもたくさんつきました。

＜パターゴルフ＞

ゴルフにはまっている一人が中心となり、仲間と一緒に、子どもから大人まで楽しめる本格的ゴルフ体験のお店創り！！
コースマットや本物のクラブを準備して、コースも考えました。
料金は１回１００円か５０円かの話合いが繰り返されます。「子どもには１００円は高いやろう！」「いや、それだけ価値があるから１００円や。」結果、５０円で３打、１００円で７打という案を考え出し、全員納得。売り上げにもつながりました。
大人も子どもも楽しめるようにと、ビギナーコースから、アップダウンのあるプロコースその名も「天照(あまてらす)と閻魔(えんま)」。これはちょっとムズ過ぎたと反省。
当日は大入り満員で、景品もなくなりました。よお、もうかった！

＜焼きマシュマロ＆焼き芋＞

ロッジになくてはならない焚火。「マシュマロ焼きたいねん！」の声に賛成！大きなマシュマロも使おう！と早々と仕入れに行き、準備万端。くじを作って、大きいマシュマロが当たるという工夫も考えました。サツマイモの寄付もあり、もうけが増えると大喜び。
当日は、焚火の火は消せないから、枝を拾ったり、薪をくべたりとなかなか忙しい。火を安定させておくことは、「思っていたよりも難しかった」。四苦八苦していたら、いつものカラスが様子を見にやってきた。
たくさんの人で火を囲んでお金ももうかって嬉しい一日でした。

＜占いの館＞

今回が初めてとなる占いコーナー。ロッジの庭の小さな小屋にオープンしました。中には、３人の占い師が座って待っています。
大人専用のタロット占いは、専用のカードを使います。内容は子ども達には難しいので、解説本の出たカードのページを開いて「どうぞ」。ご自身で解説本をご覧頂くスタイル。
子ども達には、星占い、誕生日占い、今日の運勢を占う手作りおみくじがありました。自分の行く末が気になる人は、何度も訪れていました。「丁寧にお話ができてよかった！」「たくさん来てくれて嬉しかった！」と企画や小屋のレイアウトを手がけたクリエイティブな女子３人でありました。

 

最後に自分達で、金券を数え、純利益を算出した子ども達。その満面の笑みは言うまでもありません。まずは、残ったお菓子で大パーティ。その後は、小屋のリニューアルの為にペンキを購入。そして、また温泉へと出かけるのか。
自分達でお金を生み出し、その価値を考える。本物の「お金の時間」。のびフェスは毎回、貴重な体験の場となっています。次回も楽しみです。

（いし）