９月末に行われた個人探究「プロジェクト」の探究シェアリングについてレポートします。

フルスクールは日々そのものが探究ですが、カリキュラム的な探究活動が２種類あります。
１つが「テーマ探究」。６年間で様々なテーマがあり、新しい知識や体験を通して、自分の知らなかった視点を得ながら探究していきます。
もう１つが、今回お伝えする個人探究である「プロジェクト」。自分のやりたい分野を思う存分探究する時間です。色んな素材を使ってのモノ作りやパソコンでのゲーム作り、外でひたすら焚き火したり、ペンキを塗ったり、何かしら実験したり、クッキングをしたり、色んな場所で、色んなことが行われています。

「探究シェアリング」（略して「探シェア」！）では、そうした日々の探究の中で、自分が今伝えたい事をシェアする時間。シェアリングと言っても、途中経過のこともありますし、延々とその内容について掘り下げたり間口を広げたりしてシリーズになっていることもあります。

今回も、木工や粘土での作品作り、ビーズアクセサリーのデザイン、プログラミングでのゲーム製作、「おいしいマカロンを作る！」を目標に、何度も試作を繰り返した体験（＆試食）、「藁小屋（ロッジにある小屋）」の修繕を計画実行したプロセス、２極モーター作り、「自分にとってのゴルフとは何か」「金儲け」「卵値上げ」「太陽はなぜ光るのか」「絵の魅力」などなど、タイトルだけ見ても実に様々。プレゼンの仕方も模造紙有り、I-Padやパソコン有り、語りあり、実演あり、体験参加あり、問いからの対話ベース有り、毎回その子が自分に合うやり方でやるのもラーンネットならでは。聴いてくれる人たちに向け、どう伝えるか、どう見せるか、相手があるからこその工夫を毎回重ねてきている子ども達。普段の自分の言葉で話しているので小さい子も興味のあるものに集まってきます。

聴いている子どもも大人も感じたことをフィードバックしてくれたり、さらに問いを投げかけてくれるので、色んな場所で対話が広がっています。それぞれの個人ブースでの持ち時間は学年に関係なく、なんと４０分！でも、みんな楽しそうに話しているのは、自分の好きなこと、オモロイと思う事を伝えているから。そして何より、そのオモロイと思っていることにしっかり耳を傾けて聴いてくれる場だからこそ。みんなのオモロイ！がギュッとつまった「探シェア」は、見ているだけで知識や世界が広がり、自分の好奇心も刺激されまくる贅沢な１日なのです。

（ａｏ）